高品質・低コストの翻訳会社を見つけるコツ

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翻訳を外注することを検討している企業様にとって、どうしても妥協できない要素が、品質とコストです。安かろう悪かろうという妥協をした結果、無料の自動翻訳とそれほど変わり映えのしない成果物しか得られなければ、結局のところ、コストの無駄になってしまいます。

そこで、このページでは、安くて、しかも高品質の翻訳ができる翻訳会社選びのコツをこっそりお教えします。

翻訳のコスト要素

翻訳コストの大部分は、人件費です。顧客が支払う代金のうち、多くは翻訳者の報酬に充てられているはずですが、営業職の社員を大勢抱えているような翻訳会社では、営業職や翻訳作業以外を担当する社員の人件費も当然かかります。

世界中に物理的なオフィスをいくつも構えているような大企業では、オフィスの維持費もかかります。

それらのすべての費用が、通常は翻訳料金に上乗せされます。上記のような条件で、もし他社より大幅に安いところがあるとすれば、翻訳者がうんと安い単価で仕事を請け負っている、つまり、悪い言い方をすれば、翻訳者を搾取しているということです。

人材活用の考え方

他社の悪口は言いたくはありませんが、以前、某大手の印刷会社も兼ねている翻訳会社の営業担当者は「翻訳者が30歳以上になると、新しい技術(ツール)にもついていけなくなるため、仕事はもう回さない」と言っていました。

その方と話したのもだいぶ前のことで、今は事情も違っているかもしれませんが、それが本当であれば、もったいない話です。

Aプラスは、よい翻訳をするには、社会での経験値は不可欠だと考えています。そしてそれはむしろ、30代、40代…と年齢を重ねるにしたがって高まっていくものです。翻訳はただ語学能力とツールを使いこなす能力だけでできるものではありません。

例えば、翻訳の仕事をする前に、メーカーでの勤務経験があれば、メーカーのお客様のニーズを理解した翻訳ができるでしょう。

新しい翻訳者を選考する際にも、必ず職務経歴書の提出をお願いして、その方がこれまで語学以外の面でどのような経験を積んできたのかを見ます。

個人事業者と翻訳会社、どちらがいいか?

個人事業者としての個人の翻訳者に依頼すると、確かに翻訳会社よりもコストは安く済みます。

しかし、弊社の経験からいって、どれほど優秀な翻訳者であっても、一度も誤字脱字も、誤訳、訳抜けもしたことがない、という人には、お目にかかったことがありません。そしてそれは人間である以上、仕方のないことです。

そのために、多くの翻訳会社では、翻訳者とは別に校正者を雇い、個人の翻訳者が翻訳した文書をチェックしています。これはAプラスも例外ではありません。

また、通訳については国家試験に合格してはじめて通訳者と名乗ることができますが、翻訳者になるための必須の資格がないということも要注意です。つまり、何の資格もなく、試験も受けなくても、本人が「翻訳者」と名乗れば、その人は翻訳者になれてしまうのです。

翻訳会社では、通常、トライアル(候補者に短めの文書を訳してもらい、その訳文の出来を評価する試験)を実施し、合格者だけに仕事を依頼します。ですから、翻訳会社経由で依頼する翻訳者は、少なくとも、その翻訳会社の品質基準(会社によりまちまちなのは否めませんが)を満たしているということです。

翻訳を依頼するお客様が直接、翻訳者を試験することもできるでしょうが、その場合は、元の言語と翻訳後の言語の両方に精通した人材が必要になります。また、合格者がなかなか出ずに何人もの候補者を試験することになれば、そのための時間とコストもばかになりません。

トライアルの際に非常に立派な経歴が書かれた履歴書と職務経歴書を提出する人もいますが、正直、訳文の出来に関しては「実際に訳してもらわないと分からない」と感じています。他の翻訳会社ですでに実績があっても、不合格にした翻訳者も大勢います。

ちなみに、Aプラスのトライアル合格率は10%をわずかに下回っています。

品質管理体制

上記でもすでに触れましたが、翻訳者から上がってきた原稿からあらゆるエラーを排除し、完成原稿に仕上げるのには、二重、三重のチェックが必要となります。

原稿を仕上げるコアの部分は、翻訳対象言語のネイティブが行う必要があります。そして最終的なチェックは翻訳会社の社内の担当者が行うべきです。

さて、これは日本語への翻訳の場合にいえることですが、外国籍の翻訳会社で、翻訳プロジェクト管理チームに日本人がいないようなところも要注意です。会話やメールのコミュニケーションで問題がない場合でも、日本語の文章の良し悪しの判断までつくかといえば、そうでないことも多いのです。

その場合、校正や最終チェックもすべて外注ということになり、社内での判断基準がないため、結局は外注者頼りということになってしまいます。運が悪ければ、一外注翻訳者の客観性に欠ける意見に振り回されることにもなりかねません。

外国籍の翻訳会社では、トライアルの際に、特に日本語への翻訳に関しては、訳文の審査が若干甘いといえます。これもトライアルの評価を外注していることが主な理由です。
(これはまだ実績のない新人の翻訳者にとっては、実績を積むチャンスですので朗報ですが、料金を支払うお客様にとっては喜ばしくないことかもしれません)

まとめ:コストパフォーマンスの高い良い翻訳会社を選ぶポイント

以上を踏まえ、コストパフォーマンスに優れた翻訳会社を選ぶ際に確認すべきことをまとめますと、次のようになります。

ポイント1:オフィスをどこに構えているか?

東京都心や世界の名だたる都市にオフィスを構えているような会社に依頼するということは、そのオフィスの経費も負担していると思ってください。

ポイント2:会社の規模はどれくらいか?

あまりに小さすぎても不安になるものですが、大きければいいというものではありません。特に営業職の社員を何人も抱えていたり、部長、課長、係長など役付きの人が大勢いるような会社は、人件費もそれなりにかかっているということです。

ポイント3:翻訳者をどのようにして採用しているか?

普段、お客様にはあまり聞かれないことですが、その翻訳会社がどのような基準で翻訳者を採用しているかを知ることは重要なことです。

ポイント4:品質管理体制はどのようになっているか?

もちろん、ここが一番重要です。最近はISOを取得する翻訳会社も増えましたが、翻訳の質自体にまで審査が及ぶわけではありません。
むしろ、どのような仕組みと方法で翻訳をチェックし、実質上、誰(社内or社外)が最終的な翻訳品質の責任を負っているかが重要です。

特に3と4に関して、お客様は翻訳会社に確認すべきですし、翻訳会社もお客様に明確に説明できるようでなくてはなりません。

Aプラスは、世界中の優秀なネイティブ翻訳者のネットワークを活用しながら、オフィス維持費や人件費を極力節約し、お客様に低コストで高品質な翻訳サービスをお届けしています。お見積もり依頼はこちらからどうぞ。